ここ1ヶ月間の商品先物の取引は、日常的に商取を行うようになってから最低水準の取引しかしていない。損を切るのとやらねばよかった余計な取引と日計りを少々。大きな損切りもあったが残した玉の利幅も大きく有効額は少々ではあるが増加。自分にとっては昨日今日に始まった事ではないが、玉を建てる時点でのリスク幅が合わない。リスク額はある程度の調整ができてもリスク幅が自分の許容できる範囲をはみ出してしまうのでなかなか新規に玉を建てる機会に恵まれない。
一生のうちに2度経験できるのだろうかというような状況にあり随分と下げたものだが、超マイナーな商品ならともかく、僅か3ヶ月でコーンや原油が半額にまで下落するような想定は基本的に頭にはなかったので、余計なことはせずに利の乗った玉だけ残しておけば良かったと分かるのは、毎度のことながら実際にそれなりの値が付いてからである。コーンの月足を眺めると、2、3年前までなら96年と04年が突出したとてつもない大相場に映っていたが、今となると何とも可愛いい相場にしか映らない。チャートは東京コーン月足
最近は各商品の証拠金や制限値幅はおろかメジャーな商品の終値さえも頭に入っておらず、この商品がこんな値になっていたのかと思う事がしばしばという有様になっている。片張りであれば超長期で金あたりを買っておくか、少ない枚数で利の乗った玉を中長期で伸ばしていくか、日足に換算すると2年近くになる1日400本余りの1分足をひと区切りの期間のドラマと考えて日計りをするくらいしか考えていない。板が薄く開く傾向にあるのであまり細かい値幅での日銭稼ぎはやり難いが、白金など日計りで100円・150円超えの利食いもそう難しい事ではない状況にある。
日経225先物はこのところ売っては利食いを繰り返して急速に累積利益が伸びている。年間取引回数が190回程度になる短期システムであるが、ボラの低い保合い期でややマイナス~ややプラス。ボラが高いか、上であろうが下であろうがどちらか1方向に動けば利益が上がるであろう単純なシステムなので、これだけ急速に下落すれば利益があがるのも当然である。実運用は2年に満たないが、このシステムを作って以降は2万円の時代も8000円台の時代も上げ相場の時も下げ相場の時も、累積損益は一応遜色なく右肩上がりで推移しており、一喜一憂などという感情とは無縁にこういったシステムを淡々と続けているのが一番手堅いように思う。市場がどんな状況にあろうと予測するとか意地を張るとかの要素は一切入れていないシステムの強みか?
FXはEUR/JPYのショートで225同様に過去にないような利益をあげたが、余計なポジションも多々あり、そちらで吹き飛ばしてこの時期結局トントンに毛が生えた程度しか利益があげられていない。やるべき売買を繰り返す中で負けトレードがあるのは全然問題ないが、何年やっていても余計な事をしてしまったと思うトレードがなくならない。最近は通貨オプションを取引できる体制にしておくのが良かろうかと思い始めているが、経験もなく気軽に始める事こそ余計な事になりはしないかと躊躇中。
何かと先行き不透明な情勢になってきて、各取引員や商品取引所自体の進退は自分の身にも多少なりとも影響が振りかかってくるので気がかりであるが、自分にとっては特に影響もない手持ちのクレジットカードが最近だけで3枚も一方的に廃止になった。いつ頃からか提携カードというものが無数に出てきては顧客確保のための勧誘の嵐であるが、一応は信用第一の業界であるだけにプライドもなく簡単に止めてしまうのは少々意外だった。企業もなりふり構わず跳び付いてはすぐ諦め、継続的な努力を続ける事よりも目先の実利優先の傾向にあるようである。そういえば子供の頃にはよく耳にした「石の上にも三年」という言葉は今では耳にすることが殆どなくなった。
戦後日本がアメリカ化してきたのは必然的な事なのだろうが、反面教師としての部分ばかりを輸入している、あるいは輸入させられているのではないかとさえ感じてならない。アメリカには突拍子もない所謂「言いがかり裁判」といえる有名な判例がいくつもあるが、日本でもその傾向が伺える。近い将来には日本でも過去の感性とは一線を越えた判決が出てくるのであろう。世の中全体が過去の商品先物取引市場のように貧乏クジの引かせ合いのような形相である。相場に限ったことではなくあらゆる処で、過去数十年にわたって培ってきた定石や常識・モラルといったものが通用しなくなってきている以上、本望ではないがその場その場の状況で要領良く渡り歩いていくしかしかたがない。
―10月13日現在の建玉―
・原油 09/01 売平均80220(8/7)
・東穀コーン 09/09 売39060(8/28)
・白金 09/08 売平均4751(9/8)
・東穀小豆 09/02 売10780(9/8)
・東穀小豆 09/02 売10640(9/9)
・金 09/08 買2960(9/22)
・東工ガソリン 09/04 買74700(10/1)
・東穀小豆 09/03 買9740(10/10)
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